ビタミンDの効果を解説。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を高める事から、不足すると骨が弱くなり、骨粗鬆症を招きます。
逆に、ビタミンDを過剰摂取をすると下痢などの症状を起こす恐れがありますので、よく学んで摂取するようにしましょう。
最近では、ビタミンDがインフルエンザや癌の予防にも効果があるとの結果が発表され、注目の栄養素になっています。
ビタミンDとは?
健康な骨を作る為にビタミンDは非常に大切は働きをします。これは、カルシウムの吸収や骨の構築を助ける為です。
これまであまり脚光を浴びていなかったのですが、最近の研究によって、皮膚や髪の若返りの効果、癌の予防などが期待出来るとして、注目を集めています。
ビタミンDは、日光を浴びることによって皮膚で生成されるのですが、決して必要量を満たすことは出来きません。
成人女性の約5割は不足傾向にあるとの調査結果もありますので、当サイトで不足しないようしっかりと学んで下さい。
ビタミンDの効果。
まだ知名度が低いビタミンDですが、とても有益な効果が報告されていますので、いくつかを紹介します。
カルシウムの吸収を助けます。
骨の主成分であるカルシウムは、とても吸収が悪いミネラルです。
ビタミンDは、腸からカルシウムが吸収されることを助けます。
また、その他にも血液中のカルシウムの骨への運搬を手伝い、さらにはカルシウムが骨に沈着されやすくさせますので、骨粗鬆症の治療にも不可欠な栄養素です。
ビタミンDが癌を予防します。
最近の研究結果で、ビタミンDがガンを予防する効果が判明しました。 ビタミンDが細胞内に入り、DNAなどにに作用することによよって、がんの増殖を抑えることがいわれています。
肥満を防止します。
アメリカ健康栄養実験調査によって、ビタミンDが肥大した脂肪細胞を監視する働きを行い、正常な脂肪細胞にすることで、肥満を防止することが報告されています。
ビタミンDが健康な髪を作ります。
骨粗鬆症の患者さんにビタミンDを投与したところ、薄かった髪の毛が生えてきたり、白髪から黒髪へ若返りを見せたとの報告があります。
シミを改善します。
まだ研究段階で医学的には正式に認められていないのですが、一部の医学者からは、ビタミンDがシミを改善させる効果があると言われています。
ビタミンDが不足するとどうなるのか?
ビタミンDが不足すると、体内でカルシウムが効率よく使われなくなり、骨粗しょう症のリスクが高くなります。
また、子供の場合にはくる病(骨軟化症)を招く恐れがあります。
くる病とは、骨が柔らかくなったり、曲がるなど骨折しやすくなる骨の病気の一種です。
もっと具体的な症状では、重度のO脚や関節肥大、頭蓋骨の変形、虫歯になりやすくなる等の危険性があるので、ビタミンDの不足には十分に注意するようにしましょう。
どれくらい、ビタミンDを摂取すれば良いのか?
ビタミンDの1日推奨摂取量を下表に記載します。
通常時目安量 | 妊娠時等付加量 | 上限量 | |||
---|---|---|---|---|---|
18~49歳 | 50~69歳 | 妊婦 | 授乳婦 | ||
女性 | 5μg | 5μg | +2.5μg | +2.5μg | 50μg |
男性 | 5μg | 5μg | - | - | 50μg |
18~69歳の値 食事摂取基準(2005年版)より引用
ビタミンDの過剰症について
上限値の50μgを持続的に摂取すると、吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状を招く恐れがありますが、よほどのことがない限り過剰症にはなにりくいビタミンです。
どうやってビタミンDを摂取すれば良いのか。
食品から摂取する方法
ビタミンDを多く含む食品を、下表に示します。
表中に記載のとおり、きくらげがずば抜けて多く含み、魚介類やきのこ類の食材にも含有されていることが分かります。
食品100g中に含まれるビタミンD含有量(μg) | |
乾燥きくらげ | 435.0μg |
カツオ | 120.0μg |
アンコウ | 110.0μg |
干しシイタケ | 16.8μg |
マツタケ | 3.6μg |
鴨 | 3.1μg |
豚レバー | 1.3μg |
サプリメントから摂取する方法
ビタミンDをサプリメントで摂取する場合はカルシウムも同時に摂らないと損をします。
又、カルシウムはマグネシウムと同時に摂取しないとバランスを崩します。
その為に、複合的に栄養素が配合されたマルチビタミン&ミネラルを利用するのが得策です。
母乳で育てる乳幼児は、ビタミンDが不足しやすい。
日本人の半数のを超える人が、乳幼児を母乳で育てていますが、実は、母乳だけでは必要なビタミンDを補う事が出来ないという学説があります。
既に解説していますが、日光に当ることによって、皮膚でビタミンDを合成する事が出来ますが、乳幼児に日光浴をさせる事は、紫外線などの影響が心配です。
乳幼児にビタミンDが不足すると、骨の異常で歩き方がおかしくなるなど、今後の成長に支障が出る心配があります。
ただし、離乳食のときに不足分を補う事が出来れば、骨に異常は残らない事が殆どです。
この為、赤ちゃんが嫌がっても、離乳食を遅らせることなく、適切な時期に開始することが大切です。
又、母乳を与えている間は、できるだけお母さんがしっかりとビタミンDを補給するようにしましょう。